島根旅行2日目②~いよいよ石見銀山へ。ガイドさんと巡る世界遺産~

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さて!いよいよ楽しみにしていた石見銀山へやってきました♪

石見銀山は島根県の大田市大森周辺に位置し、戦国時代後期から江戸時代前期にかけて採掘の最盛期を迎えました。 1309年に発見され、16世紀に博多の大商人神屋寿禎により本格的に開発。大内氏、尼子氏、毛利氏ら戦国大名が銀山の支配をめぐって争奪戦を繰り広げた歴史があります。江戸時代には徳川幕府の直轄領(天領)となり、幕府の重要な財源として繁栄しました。 最盛期には日本が世界の銀産出量の約3分の1を占め、その銀はアジアやヨーロッパ諸国にまで輸出されました。

ワンコインガイドを頼みました。500円(お安くてびっくり!!)で約2時間、この駐車場からスタートしガイドさんの説明を聞きながら歩いて龍源寺間歩まで行って帰ってくるという内容です。

駐車場からすぐのこちらが集合場所。この日は7月初旬の猛暑で、電話予約をしたときに暑さ対策をしっかりしてくるよう言われましたので行きしなにコンビニで凍ったペットの飲み物と保冷剤を購入にて臨みました✨

とにかく屋根のない外を歩く時間が長いので、夏は日傘や帽子は必須です。

渡辺家住宅は石見銀山遺跡内の武家屋敷で、武士の格式が窺える構造を持ち、国の指定史跡にも登録されています。もとは坂本家の居宅であり、坂本家は石見銀山奉行所に仕えた重要な附属役人の家系だったそうです。

右手側に小学校が見えてきました。

Iターンの若者も増え、意外にも子供が多くいるこの銀山地区。現在全校生徒は50人くらいいるらしいです。想像以上に多い!

こちらは下河原吹屋跡です。

石見銀山では、採掘した銀鉱石から銀を取り出すために、「灰吹法(はいふきほう)」と呼ばれる伝統的な製錬技術が主に使われていました。

こちらは銀鉱石を叩くときに使った要石。

石見銀山で採掘された鉱石には銀以外にも鉛や銅、鉱石由来の不純物が多く含まれていました。
①まず鉱石を粉砕・選鉱し、銀を濃縮させた鉱石を炉に入れ、鉛を加え、鉛と銀の合金(貴鉛)を作るために加熱します。
ここで重要なのが鉛と銀の親和性で、鉛を使うことで銀を鉛と一緒により効率よく溶け出させ、合金化させます。
合金となった貴鉛は鉱石より重いため炉の底に溜まります。

②貴鉛を、獣骨や松葉を燃やした灰を敷いた灰吹炉の中に乗せます。
③炉内は温度を約700~800℃に調節しつつ、吹子(空気吹き込み器)で酸素を送り込みます。
この酸素により鉛は酸化されて酸化鉛(鉛白)になりますが、この酸化鉛は灰に吸収されやすい性質があります。一方、銀は酸化しにくく、溶融状態で炉の上部に留まります。
酸化鉛が灰に吸い込まれることで、銀は灰の上に濃縮され、高純度の銀が残ります。

石見銀山町内にはお寺がとにかく多かったです。

銀山の繁栄期に多くの人々が集まり、鉱山労働者やその家族の信仰の拠り所として宗教施設が発展したためだそうです。

はじめての間歩!福神山間歩。

町を抜け、いよいよ間歩が点在する場所が近くなってきました!樹木が多く標高も上がるので大分涼しいです☺️!

日向ぼっこをする猫たち。

下をみると川の水は澄んでいて、小さな魚が泳いでいました。

もう少しです!

着きましたー!龍源寺間歩。

石碑の横で記念撮影📷✨

中はとても涼しく、寒いくらいでした。

風が吹いていて、不思議だなーと思っていたら何でもご存じのガイドさん。坑道の構造や温度差、気圧差に起因していて、この現象は自然の風洞効果とも呼ばれているそうです。

さざえの殻に菜種油を入れて火を灯し、暗い坑道内の作業灯として使用していました。

ライフハック的な感じですね!

ひおい坑。

岩石の隙間に板のように固まっている鉱脈(鉱物の層)を追って掘り進めた小さな坑道。

頭上にも坑道!

LEDの光によって出てきた少しの緑。

ひらけたー!

ここより奥は非公開の坑道です㊙

間歩内にたまった水を出す役割の人が一番重労働だったそうです。

この絵のように人の手で掘り進めるので、叩くときに出る鉱塵(鉱石の粉じん)により、坑内作業者の肺に悪影響を及ぼします。そのため若いうちから重篤な心肺機能障害が引き起こされ、30歳を迎える前に亡くなる抗夫がほとんどでした。

そのため30歳のお誕生日には盛大にお祝いをしたそうです。抗夫の仕事はかなりの重労働であり佐渡金山はそのほとんどが罪人だったと言われています。一方石見銀山では罪人を使う必要がありませんでした。当時は一家の長男は跡取りとしてその家の財産を全て引継ぐ制度だったため、次男や三男は給料の良い抗夫になるパターンが多かったようです。

鉱山の守護の神様、佐毘売山神社。

こちらは小説『しろがねの葉』にも出てきたあの階段!

帰りに道の駅に寄りましたー!

ふう、水分補給。

道の駅2!

中身が帆立やいかも入っている楽しいたこ焼き。おやつにおすすめ。

石見銀山のことをじっくり知りたい!という方には今回利用させていただいたガイドさんはかなりおすすめです。時代背景や豆知識を踏まえて教えていただけるのでより理解が深まりましたし、自分たちだけだとスルーしてしまうような場所もくまなくみられたのがすごく良かったです。

この日は少し疲れちゃったので大森地区はまた次回のお楽しみにすることにしました♪

以下、めちゃくちゃ気になってるところ

・洗練された創作中華料理を楽しめるお店。宿泊施設も経営されているとかで宿泊すれば夕食で中華のコースをいただくこともできます。「道楽(dou raku)」https://iwamiginzan.jp/townmap/1306

・古民家をリノベしてつくられた自然の中のカフェ。季節のパフェや自家製スパイスカレー等。「石見銀山群言堂 本店カフェ」https://brand.gungendo.co.jp/store/2961/

あと、近くには歴史ある温泉卿である温泉津温泉がありますので、旅の疲れを癒すのにぴったりですね。夜は石見神楽を観に行くのも良いかもしれません。

行きたいところが絶えません…😎❤️

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